4月22日(火)恒例の内幸町9階日本記者クラブ会議室において4月例会が、これまで最大の40名の出席のもと開催された。今回の講演は当会の会員である井出亜夫(つぐお)氏による「私たちは何処にいるのだろうか」という演題で、まさに「時の眼」で私たちの目指すべき方向について考えてみようというもの。同氏は通産省に入省し、日銀政策委員、経済企画庁経済企画審議官を歴任、退官後は慶応大学教授などを経て、現在日中管理学院アジア交流塾塾長などいくつかの要職を務めています。
明治維新という近代化以降現在までのパラダイムシフトを多方面から捉えて現状を分析し、あまりにも効率性、経済性に力点が置かれ、その土台となる歴史認識が軽視されてきたのではないかとの示唆を投げかけられた内容でありました。戦後の高度成長期を実業の世界に没頭してきた我々世代には若干耳の痛い部分もありましたが、リタイア後に今の若手世代に残してやるべきものは何かと考えさせられるいい機会となったのでは思われます。
(文責 杉野)