2014年5月度例会「屋久島の森林と世界遺産への道」

5月27日(火)恒例の日本記者クラブ会議室において元林野庁長官で現在日本林業協会顧問を務められている塚本隆久氏をお招きして「屋久島の森林と世界遺産への道」という講演を伺った。

 

ご存じの通り屋久島は鹿児島の南方60キロの洋上にある周囲約100キロの丸い島で、標高1936メーターの宮之浦岳を最高峰に1000メーターを超える山40以上もあり洋上の山塊といわれており、また世界遺産の登録されている島である。樹齢1000年を超える屋久杉が生息し、また西部地域には亜熱帯から亜高山地帯に垂直分布した連続植生が見られる。

 

屋久島における屋久杉の木材としての活用と自然保全の歴史を、記録として残っている戦国時代にまで遡り聴かせていただき、現存している屋久杉を中心にした自然の素晴らしさを伺った。人間の生命を遥かに超えた数千年のサイクルで循環する屋久杉の森の底知れぬ奥深さと大きな生命力の存在を知るいい機会となった。

 

まだ屋久島を訪れた事のない方は一度行ってみたらいかがでしょうか?ただし訪問者の増加で森林に対する人為的なインパクトが強まっていることをお忘れなく。また登山をする際は「南の島の山」と侮らずにしっかりした準備を怠りなくされた方がよろしいと思います

(文責 杉野)