2015年1月度例会「アベノミクスと金融政策50年」

2015年の第一回の例会は恒例の日本記者クラブ会議室において会員34名が集まり、講師に長年日銀において日本の金融政策に関わってこられた萩原清人氏をお招きして開催された。演題は「アベノミックスと金融政策50年」、まず冒頭に同氏が現在顧問をしている日本証券アナリスト協会の紹介があった。普段あまり馴染みのない協会であるが、日本の証券業界の健全な発展のために証券アナリストの養成などを通じて貢献している旨の説明があった。そのあと、金融政策を担う日本銀行についての機能と役割について話を伺った。

 

なかでも「日銀はマーケットの中の1プレーヤーとして存在し、役人ではないというプライドがある」という言葉は印象深い発言であった。

 

戦後復興期、高度成長期、安定成長期と日本の潜在成長力が高かった時期を過ぎ、サブプライムローン破綻によるリーマンショックを経て現在に至っているが、ここで少子高齢化というこれまで経験したことのない事態に直面している。これまでとは異なる異次元の金融政策が求められている。生産力人口の減少により国内マーケットは縮小しており、いくら通貨供給量を増やしても資金需要がないので当座預金が増える一方である。企業の生産力を向上させ、ゼロという人もいるが1%程度といわれている潜在成長力をいかに引き上げるか、アベノミックスの第3の矢に期待するところであると締めくくられた。

 

また、働かないで年金をもらっている世代はあまり貯め込まないで大いに消費に貢献をとの一言もあったので申し添えておく。

(文責 杉野)