2015年2月度例会「(特にタイトルなし) 中国について」

平成27年2月27日(金)記者クラブ会議室において40名の会員が集まり2月例会が開催された。今回の講師は会員の原世紀雄氏、同氏は大手商社の中国総支配人として2000年から3年間中国に駐在しておりその経験とまた本日の講演の為に最近の多くの関連書物を読破しての幅広い視野からの今の中国に関する内容となっていた。中国共産党などの政治の仕組みから始まり、江沢民時代から胡錦濤時代をへて今の習近平時代に至るまでの政争を含む変遷、現れては政争により消えていく政治家の権力闘争について触れ、現在の「一強」となっている周体制の政治基盤の強さについて語ってくれた。また、同氏が中国駐在時代に撮られた当時の習現国家主席とのツーショットの写真の披露もあった。

 

我々は中国との関係というと尖閣諸島の領有権の問題を頭に浮かべるが、同氏によると中国側からみると中国の「夢」の実現として経済力と軍事力を背景に覇権国家を目指しており、それはアジアの大半に支配力を及ぼしそして太平洋を米国と二分することだそうだ。そうなると我が日本の存在はどうなるのか。支配力を尖閣だけでなく日本列島全部を視野に入れていることになるのか。不気味な国家である。

 

なお、尖閣諸島の領有権問題、南京大虐殺の真偽についても多くの資料を用意してもらったが、時間の制約からカットされることとなってしまった。残念である。大きな中国を語るには1時間ではとても足りないという事なのだろう。

(文責 杉野)