8月は休会の為2か月振りに例会が恒例の日本記者クラブ会議室で開催された。今回の講師は若手で精鋭経営コンサルタント、今枝昌宏(いまえだまさひろ)氏。同氏は実業界での実績を重ねたのち、独立し、エミネンス社を現在立ち上げ活躍中である。
演題は「ダイナミズムの経営戦略」であり従来の静的な切り口での戦略立案ではなく、同氏が実務の中での経験に基づき新たな視点で見たビジネスモデルに注目している。誰に何を売るのかというマーケットでのポジショニングとしての戦略だけに目を向けるのではなく、ビジネスモデル、いわゆる戦略を支える業務活動や経営資源などの内部の仕組みを組み合わせたものに目を向けていこうというものである。マーケットを選ぶ、評価することは勿論大事なことではあるが、それに対応する自社の経営資源の有効な活用方法、所謂ダイナミズムが勝敗を左右するのではないかという新しい視点での戦略とビジネスモデルの見方を示されました。
具体的にベネッセ、トヨタ、大塚商会などの最近の成功事例を挙げ、その戦略を、それを支える仕組みと一緒に理解することは、戦略の実行の整合性や実現可能性を上げるだけでなく、戦略の質そのものを改善することに繋がるという事を述べられました。
(文責 杉野)