「第3回 東北スタディツアー」記事

11月25日~26日に「第3回 東北スタディツアー」を行い、地域おこし・自然保全活動部会の有志が中心となり5名で宮城県南三陸町、気仙沼市を訪問致しました。昨年9月の第1回ツアー、11月の仙台銀行主催の講演会講師協力に続き今回で3回目の訪問となります。

第1日目は到着後、地震で壊滅状態となった地域で食堂を再開した「農漁食堂おもてなし」を訪問して昼食、この地域は波伝谷(はでんやと読みます、何とも凄い地名ではないですか)といい、大震災で地域80世帯が全壊してしまったそうです。その後地域内に復興住宅を建てましたが、半数以上は戻っていないそうです。この食堂を切り盛りする三浦さんは何とかこの地域にもとの生活が戻るようにと、使っていた「浮標」がアラスカに流れ着いたのを契機に食堂を開いたそうです。周りに何もないポツンとした食堂です。震災で多くのものを失ってしまったけれど、代わりにこうして多くの人達との出会いがあるのがとても嬉しいと話してくれました。

翌日は気仙沼商工会議所の幹部の皆さんとの意見交換会、人口の減少が戻らず、中心となる漁業が往時の勢いがなくなっている現状のなか、この街をどのように再生させていくのか、時代を担う若手経営者の教育、また訪問人口を増やす観光事業の育成などについて、話を伺いました。

 

(文責:杉野)