2024年 妙高西条農園稲刈り体験ツアー およびまつだい棚田バンク稲刈りイベント参加報告

妙高参加者(敬称略);大井 篤、杉野 恭、立山 秀、中重 賢治、野村 俊彦、藤井 幸子

十日町関係(敬称略):池田 勝重、峠 英男、佐藤 茂巳、峠 成二

まつだい棚バンク稲刈りイベント参加者(敬称略):阿紀 雅敏、藤井 幸子

実施日:妙高 2024年9月27-28日  まつだい棚田バンク:9月28-29日

 

概要:妙高西条農園の池田様企画の稲刈り体験ツアーにお誘い頂き、F1メンバーから6名参加し、稲刈り体験をさせてもらった。十日町から峠英男、峠誠二様、佐藤茂巳様が、稲刈り作業の指導をしてくださった。翌日は武田信玄ゆかりの春日城址、高田城址公園へ行き、前回の層洞庵に引き続き新潟の歴史を学ぶ一助となった。

まつだい棚田バンク稲刈りイベントには、8月に登録した後の唯一のイベントに次年度以後のイベント参加のお試し体験として、阿紀氏と藤井が稲刈り、自然観察、交流会に参加した。

 

妙高稲刈り体験ツアースケジュールと詳細

9月27日:11時32分北陸新幹線上越妙高駅到着、池田様のお出迎えを受け、同じ体験ツアー参加の三田さん(松村会長の後輩)も含め、7名が今晩宿泊する「かわら亭」のマイクロバスで、西条農園に向かった。天候が心配だったが、とりあえず雨にはならず、稲刈りのできそうなお天気となった。

①池田さんのお宅で、参加者が一緒に用意されたお弁当をいただき、田んぼの近くの作業所に徒歩で移動、荷物を置き、用意されていた軍手、稲刈り鎌、帽子などを借りた。作業所の向かいには池田さんのお店(グリーンハウスは西条農園の製品販売所)。田んぼの横には稲刈り体験ツアーの横断幕が用意されていた。

⓶いよいよ稲刈りの始まり:池田さんから諸注意があり、開始の号令下、指導員に何人かがついて、鎌の使い方、刈った稲を藁で束ねる束ね方などを教えてもらい、それぞれが作業開始。倒伏している稲は鎌で刈るにもやりにくいため、向きを変えて作業に入った。刈った稲を束ねるのは簡単ではなく、ハサかけをしている途中で稲の束がバラバラにならないように、指導された。途中で休憩するように声をかけられ、畦に座って一休みした。稲束は、ハサにかけ、なんとなく稲刈り体験をした気分になった。

③バインダーでの稲刈り作業体験:作業所で休憩(お茶とお菓子が用意されていた)後、池田さんからバインダーの技術が50年前に考えられて、現在でも同じ技術で機具が作られているとの説明があり、如何に日本の農業技術がすぐれているかを力説された。実際に手で稲刈りをするよりは、バインダーで、稲刈りと束ねを一度にできる優れものだと皆で感心した。

池田さんのお宅でランチ
池田さんのお宅でランチ
野村さんと峠さん作業を撮影
野村さんと峠さん作業を撮影
中重さんの作業姿
中重さんの作業姿

稲刈り作業(立山さん)
稲刈り作業(立山さん)
ハサ掛け作業
ハサ掛け作業
記念写真(上越新聞にも載りました)
記念写真(上越新聞にも載りました)

懇親会 池田さんが開会
懇親会 池田さんが開会
峠成二さん、立っているのは峠英男さん
峠成二さん、立っているのは峠英男さん
自己紹介
自己紹介

宿泊したお宿(かわら亭)の温泉が素晴らしく(美肌の湯)、また、お宿からのお土産で新米も頂きました。夜の懇親会はいつものように、たくさんの日本酒がずらりと並んで、お料理も素晴らしく堪能しました。地元の方達ともお話しでき、池田さんのパソコンの先生も参加(池田さんが毎日フェイスブックを更新されているのは、学びの成果でしょうか?)。

9月28日(金):朝食後マイクロバスで出発、上越妙高高原で野村さんとさよなら、上杉謙信公ゆかりの春日城址へ、隣にある春日神社へ参拝、その後桜で有名な高田城址公園を散策し越後と上杉家の歴史を学びました。池田さまのお孫さんの高校生がカメラマンとして同乗して、記念写真をたくさん撮ってくれました。高田城址を後にして再び妙高高原駅へ、ここで解散し、新幹線で帰宅。

 

★池田様、峠英男様、佐藤茂己様、峠成二様 誠にありがとうございました。お米作りは本当に大変な作業ですね。ホントに良い体験になりました。どこでも美味しい新米を頂けて、幸せな気分でした。これまで以上にお米が好きになりました。池田さまの農園のはさ掛け米美味しく頂いてます。

春日城址の隣春日神社へ参拝
春日城址の隣春日神社へ参拝
高田城址(桜の時期に来たいですね)
高田城址(桜の時期に来たいですね)
桜の高田城址が描かれた自販機
桜の高田城址が描かれた自販機

まつだい棚田バンク稲刈りイベントお試し体験

9月28日(土)

①   午前10時からまつだい駅近くの農舞台の広場で受け付けが始まり、長靴を借りたり、ランチ分の支払いをして、しばらくすると稲刈りの説明。FCの女子サッカー選手たちが受付や、説明会の司会などをして、イベントを盛り上げていた。能舞台から棚田の中や、能舞台の建物にも大地の絵芸術祭の作品がいたるところにあり、なかなか興味深い場所です。稲刈り作業は妙高とは異なり、棚田なので、場所によってはずぶずぶで泥だらけになり(膝までの長靴が必須アイテム)、また、稲は雑草込みで束になっており、束ねるまでに雑草を取り除くのに時間がかかり、大変でした。子供達は畔に立って応援(みんな頑張れ!)。

棚田はアート作品
棚田はアート作品
初めの説明、子供たちも主宰者?
初めの説明、子供たちも主宰者?
竹中さんとFC選手が作業説明
竹中さんとFC選手が作業説明

②ランチの後、FCの選手たちが試合の時に踊るダンスタイムで、参加者も見本に合わせて踊った。その後は稲刈チームと子供向けの自然観察会に分かれた。阿紀さんは自然観察会にお試しで参加し次回の可能性をさぐった。

③自然観察会:講師が上手に説明されるので子供達は大変楽しそうでした。蝶を捕ったり、ドジョウやカエルをつかまえて、小学生の子供達には夢のような時間だったと思います。

④交流会:午後の作業終了後は、希望者が日帰り温泉へのバスが出て、さっぱりした後、いよいよ交流会です3千円会費で。地産地消の食材を使ったお料理が用意されており、なかなかのものでした。

参加者はリピーターが多く、私たちは新潟市からのご夫婦と同じテーブルにつきいろいろ話ができました。後から棚田バンクを紹介してくれた竹中さん(日大芸術学部を出て彫刻家を目指し、農業とコラボできる大地の芸術祭のスタッフになったそうです。F1から参加するとは思ってなかったらしく、ほんとに来てくれたんですね?と言われました)やFCの女子選手もあとから来てくれて、棚田バンクでの活動を説明してくれました。彼女は新潟市からの移住。ほかの選手は大阪、広島など地元ではありませんが、サッカーをやりたくて移住してきて、農業をやりながら、選手として活動、一応雇用は保証されているけど、チームが上位のリーグに上がるにはそうとお金がかかるらしく、しばらくは現状維持になりそうとのこと。子供達も多く参加してにぎやかな交流会でした。

 

⑤宿泊(三省ハウス):交流会終了後、宿泊施設は元小学校の三省ハウスで、松之山温泉のさらに上にある集落の一番上にある建物です。学校の教室そのままの空間に2段ベッドが4つ(16名収容)の部屋で、もちろんトイレ、シャワーは共用。子供たちが廊下を走り回って、うるさかったです。F1のメンバーにはちょっと無理かと(別に宿泊を取ったほうがよさそう)。宿泊費は5800円。朝食は食堂で、それなりの内容。翌日は再び農舞台へシャトルバスで送ってくれました。

藤井が29日の午前中の稲刈作業に参加。竹中さんのお母様と知り合いになり、また、その知人の男性(外資系に勤務されて退職後、十日町の古民家を買い取り、時に里山暮らしをしている方)とも話しができました。毎年イベントに参加されているそうです。参加者はお互いに知り合いの方もいて、再会の良い機会となっています。FCと地元の方たちの関係も、初めは高齢者が応援していて、つられて若い世代の人たちが応援団になり、試合の追っかけもしているとのこと。

普通の観光では体験できないような、地元の方、都会の方との交流もあり、貴重な体験でした。

稲は雑草込、足元はズブズブのところも
稲は雑草込、足元はズブズブのところも
午後の自然観察(子供たちは大喜び)
午後の自然観察(子供たちは大喜び)
夜の交流会会場もアート
夜の交流会会場もアート

三省ハウス内のアート作品
三省ハウス内のアート作品
三省ハウス前で(阿紀∔藤井)
三省ハウス前で(阿紀∔藤井)

【報告まとめ】

★棚田バンクeventへの今後の参加:年に3回イベントが開催されます(田植え、夏草刈り、稲刈り)が、F1メンバーで参加希望される方は可能ですし、ご家族も希望されることは可能。ただし、かなり泥んこになりますが。高齢者には宿泊施設は別途確保したほうがいいかもしれません。子供達には里山の自然を体験すること、お米作りが大変なことを知って、食べ物を大切にするようになったという若い人たちの声もありました。部会としては、今後も継続登録して、里山の自然保全に役に立つこのプロジェクトを応援したいと考えます。11月初めに棚田米が送られてきました。関係者に少しずつですが、送付し味わってもらいました。藤井の感想では棚田米はとても美味しいことを確認しました。

★池田さま農園での稲刈体験は、本当に地元の方達との交流もあり、また、これまでご縁のあった十日町の皆様との交流は貴重な機会です。新潟県の歴史を学ぶような企画もしてくださって、今後も機会があれば継続したいと思います。但し、皆さん我々同様高齢なので、いつ迄お付き合いできるか気になるところです。